2009年08月29日
2009年08月24日
2009年07月11日
新・被災地ジオラマ製作(第28回):ジオラマ帰還
先日の「吉川忠英 チャリティーコンサート」での展示を終え、ジオラマが再び東京に戻ってきました。
コンサートは大盛況だったようで、ジオラマも多くの皆様に見ていただく事ができました。
また、今回の展示は、このコンサートを企画した菅原聡君の協力なしには実現できませんでした。この場を借りて御礼申し上げます。
6月23日の記事にも書きましたが、ジオラマを戻したのには理由があって、未完成だった側面の部分の製作と、次のジオラマ「荒砥沢」(上の画像)との整合を図る為でした。
側面の部分については、コンサートでの展示に合わせて作業を終えていますが、「荒砥沢」についてはこれから本格的に作業していきたいと思います。
2009年07月04日
新・被災地ジオラマ製作(第27回):ジオラマ発送
側面を黒いシートで覆う作業が終了し、チャリティーコンサートが行われる栗原市栗駒に向けて発送しました。
今回はジオラマのみの参加となりますが、コンサート来場者の皆さんにジオラマを見ていただき、「地震の凄まじさ」を感じていただければと思います。
●ジオラマの公開について(7/5)
●「吉川忠英 チャリティーコンサート」開催のお知らせ(7/5)
タグ :イベント
2009年07月01日
2009年06月23日
新・被災地ジオラマ製作(第25回):再び…
本日、ジオラマが宮城・栗原のメンバーの元から送られてきました。
目的は、最終的な仕上げ作業(貼り重ねた断面の処理)と、次の「荒砥沢」製作に向けて、ジオラマ同士の高さを調整する為です。
再びジオラマを見て、帰ってきたウルトラマンならぬ「帰ってきたジオラマン」に変身!っていきたいところですが、なぜか、ほとんど寝ずに作業してフラフラになった、あの苦しい日々の記憶ばかりがよみがえります(笑)
実はジオラマの輸送については、少し心配していました。
6月13日のイベント時の公開もそうですが、今までは、直接持参していたので、今回初めて宅配便を利用したからです。結果は大丈夫でした。
このジオラマについては、当初よりイベントに持ち出して展示する事を目的にしていましたので、移動しやすく壊れにくいようにはなっています。
例えば、ほとんどが発泡スチロールでできていますので、全体的に軽くなっています。さらに上の画像のように、裏側は強度に問題がない範囲で空洞化し、軽量化も図っています。
そして、表面については、普通なら石膏を用いるところを、軽いタイプの紙粘土を用いる事で、軽量化と強度のアップができました。
今回、宅配便での輸送に耐えられた事は、様々な場所でのジオラマの展示が可能になったのではないかと思っています。
タグ :イベント
2009年06月16日
新・被災地ジオラマ製作(第24回):冷沢崩落前製作編
6月13日に行われたイベント会場では、崩落後のジオラマに加え、岩手・宮城内陸地震の発生する以前の姿を再現した、「冷沢」の崩落前のジオラマも展示させていただきました。
崩落前のジオラマについては、この「新・被災地ジオラマシリーズ」がスタートした時点では、同時に製作を進めていましたが、崩落後の製作を優先した為、いつの間にか忘れ去られていました…
それが一転、公開日直前になって、急遽完成させる事に決めました。
しかも製作作業は当日の早朝まで続き、これを持って始発の東北新幹線「やまびこ」に飛び乗り、現地に向かいました(笑)
本来ならば、製作過程をお伝えしたかったところでしたが、時間的な余裕も無く、事後の報告となってしまいました。申し訳ありません。
余談ですが、ジオラマを製作するにあたっては、地形図と空中写真を使用します。特に空中写真は不可欠なものです。
栗原市(旧栗原郡栗駒町)耕英地区を撮影した空中写真では、地震直後に撮影された鮮明なもののが国土地理院のサイトで閲覧できますが、地震以前となると、モノクロとか占領時に米軍が撮影したもの(まだ開拓されてねーよ)とかばかりで…
あきらめかけていたところ、国土交通省国土計画局(旧 国土庁)に、比較的最近のカラーの空中写真を見つけました。ただ最近と言っても、今から30年以上前、昭和51年度撮影のものです。
この頃は、まだウチの両親が耕英に移住してくる前で、僕も生まれていませんが、現在と比較すると耕作地の面積が違うくらいで、そんなに変わりはないと思います。
この空中写真と地震直後の撮影されたもの、そして僕の記憶も加え、地震前の「冷沢」の姿を製作していきました。
崩落後の「冷沢」
崩落前の「冷沢」
崩落前のジオラマを製作することは、単に崩落後との「比較」の為だけではありません。
崩落後のジオラマが「記憶の風化防止」ならば、崩落前のジオラマは「記憶の復元」という意味もあるのでないかと思います。
崩落前の姿はもう二度と見ることのできない風景です。その思い出の中の風景をジオラマで再現したことは、意義があったと思っています。
崩落前のジオラマについては、この「新・被災地ジオラマシリーズ」がスタートした時点では、同時に製作を進めていましたが、崩落後の製作を優先した為、いつの間にか忘れ去られていました…
それが一転、公開日直前になって、急遽完成させる事に決めました。
しかも製作作業は当日の早朝まで続き、これを持って始発の東北新幹線「やまびこ」に飛び乗り、現地に向かいました(笑)
本来ならば、製作過程をお伝えしたかったところでしたが、時間的な余裕も無く、事後の報告となってしまいました。申し訳ありません。
余談ですが、ジオラマを製作するにあたっては、地形図と空中写真を使用します。特に空中写真は不可欠なものです。
栗原市(旧栗原郡栗駒町)耕英地区を撮影した空中写真では、地震直後に撮影された鮮明なもののが国土地理院のサイトで閲覧できますが、地震以前となると、モノクロとか占領時に米軍が撮影したもの(まだ開拓されてねーよ)とかばかりで…
あきらめかけていたところ、国土交通省国土計画局(旧 国土庁)に、比較的最近のカラーの空中写真を見つけました。ただ最近と言っても、今から30年以上前、昭和51年度撮影のものです。
この頃は、まだウチの両親が耕英に移住してくる前で、僕も生まれていませんが、現在と比較すると耕作地の面積が違うくらいで、そんなに変わりはないと思います。
この空中写真と地震直後の撮影されたもの、そして僕の記憶も加え、地震前の「冷沢」の姿を製作していきました。
崩落後の「冷沢」
崩落前の「冷沢」
崩落前のジオラマを製作することは、単に崩落後との「比較」の為だけではありません。
崩落後のジオラマが「記憶の風化防止」ならば、崩落前のジオラマは「記憶の復元」という意味もあるのでないかと思います。
崩落前の姿はもう二度と見ることのできない風景です。その思い出の中の風景をジオラマで再現したことは、意義があったと思っています。
タグ :冷沢
2009年06月15日
新・被災地ジオラマ製作(第23回)
事後になってしまい、申し訳ありません。
何とか仕上げて6月13日のイベントで展示する事ができました。
ジオラマをご覧になった皆さんから、ご意見・ご感想をいただく事ができました。
実は、皆さんの反応を見るまでは、もしかしたら「こんなジオラマ作りやがって!ベキッ!」とされてしまうかもしれないと心配していました。
しかし、実際には、「よく作った」とか「耕英の他の場所も作ってくれ」といった、ありがたいお言葉をいただきました。
中でも、開拓1世の方々が、一番興味を示されていたのが、印象的でした。
こちらが説明しなくても、「ここは○○ちゃんの畑だ、家だ」と直ぐ分かるあたりは、自分達が切り拓いてきた土地だからこそかもしれません。
皆さんからいただいた励ましによって、次のジオラマ製作の意欲が湧いてきました。期待に応えられるよう、引き続き頑張りたいと思います。
何とか仕上げて6月13日のイベントで展示する事ができました。
ジオラマをご覧になった皆さんから、ご意見・ご感想をいただく事ができました。
実は、皆さんの反応を見るまでは、もしかしたら「こんなジオラマ作りやがって!ベキッ!」とされてしまうかもしれないと心配していました。
しかし、実際には、「よく作った」とか「耕英の他の場所も作ってくれ」といった、ありがたいお言葉をいただきました。
中でも、開拓1世の方々が、一番興味を示されていたのが、印象的でした。
こちらが説明しなくても、「ここは○○ちゃんの畑だ、家だ」と直ぐ分かるあたりは、自分達が切り拓いてきた土地だからこそかもしれません。
皆さんからいただいた励ましによって、次のジオラマ製作の意欲が湧いてきました。期待に応えられるよう、引き続き頑張りたいと思います。
タグ :イベント
2009年06月11日
2009年06月05日
2009年05月24日
新・被災地ジオラマ製作(第20回):冷沢編5
道路を“舗装”しました。
作業自体は、幅2.5mm厚さ0.14mmのプラスチックの板(プラ板)を貼り付けるだけの事ですが、カーブの部分は切れ目と微妙な力加減で曲げていくのが大変でした。
じゃあ何で、わざわざプラ板で道路を作ったかいうと、道路にできた「亀裂」も表現したかったからです。
上の画像は、実際に冷沢の崩落現場で撮影したものですが、アスファルトに刻まれた大きな亀裂が、地震の凄まじさを物語っています。
で、ジオラマの「亀裂」の部分です。
さすがに亀裂の一本一本までは忠実に再現できませんでしたが、雰囲気は伝わるんじゃないかと思います。
タグ :冷沢
2009年05月22日
2009年05月22日
新・被災地ジオラマ製作(第18回):窓滝編2
「窓滝」の土台表面を紙粘土で覆いました。
使用する紙粘土は百円均一ショップで売られている、軽いタイプのものです。
崩落した箇所は歯ブラシで擦り、跡を付けていきます。
先日の「冷沢」の製作の所でも少しお伝えしましたが、紙粘土にただ跡を付ける方法だけでは、崩落した箇所をリアルに表現する事は難しいような気がします。
そこで、「冷沢」の製作の時に使ってみて、イイ感じだった“ある素材”を今回も使いました。
そのイイ感じの素材とは、「使用済みの使い捨てカイロの中身」です。
なぜ、「使い捨てカイロ」なのか…特に深い意味は無くて、そこら辺にあったからです(笑)
探せばもっと良い素材があるのかもしれませんが、粒の大きさも適当で不均一なので、そこがまた自然っぽいというか。
上の画像の黒い粒が、カイロの中身です。
それを水で薄めた木工用ボンドで接着します。
その後、塗装しました。
タグ :窓滝
2009年05月17日
2009年05月13日
新・被災地ジオラマ製作(第16回):冷沢編3
「冷沢」の塗装作業を行いました。後から“植林”する部分は緑色に、崩れた斜面は茶色に塗りました。
崩れた斜面には岩石等を配置。前回製作した冷沢のジオラマでは、どちらかと言えば、ツルッとした感じだったのですが、今回はある素材を用いて、ザラついた感じにしました。
その素材についてはまた今度。
タグ :冷沢
2009年05月12日
2009年05月07日
2009年05月05日
新・被災地ジオラマ製作(第13回):杉の木試作編2
試作した杉の木をジオラマに配置してみたら、どう見えるのか気になりました。
まだジオラマは完成していないので、短時間で簡単なジオラマも作りました。
なかなかイイ感じです。
でも、実際のジオラマで使う時は、何百本も作らないと…
タグ :試作
2009年05月04日
新・被災地ジオラマ製作(第12回):杉の木試作編
最近、とある人から「白いのばかりで全然製作が進んでいるように見えない」と言われてしまいました。
“白いの”とはスチレンボードを貼り重ねた土台の事だと思いますが、実は高低差や地形を決める上で重要なものです。
まぁ見る人によっては、ただの同じ様な白い塊にしか見えないのも、仕方ないかもしれませんが…
しかし、その“白いの”の作業も残すところ、あと一ヶ所になりました。
土台製作を優先し、完成させつつ、次の作業に向けて準備をしなければなりません。
特に今回のジオラマは「出来る限り細かい部分にもこだわりたい」という密かな目標があります。
でも、細かい部分をイキナリ作ちゃう自信もないので、試作を通して、実現への可能性を探りたいと考えています。
上の画像は荒砥沢ダム上流部の地すべり地帯のものです。
この一帯は植林された杉林である為、他のエリアに比べて杉の木が数多く見受けられます。
一本一本の杉で杉林を再現するのは、時間的にも精神的にも無理なので、特に印象的な倒れた杉、土塊の上に取り残された杉の木を再現できたらなぁと思います。
樹木の模型というのは、鉄道模型や建築模型用に市販されていますが、このジオラマの縮尺とは合わないので使えません。
そこで自分で作ちゃおうって訳で、材料として選んだのが、某100円均一ショップで売られていた「デンタルピック(歯間ようじ)」です。
ただのようじとは違い、サイドに枝のようなものが付いているんで、これは使えそうですね。
まず、三角形になるようにカット。そのままでは不自然な色なので、木として使う先端部を茶色に塗ります。
幹となる部分を残し、木工用ボンドを塗り、深緑のパウダーの中に。
これが途中で剥がれたりして、なかなか上手く出来ません…
試行錯誤の結果、回転させながら、パウダーを絡め取るようにすると上手くいく事が分かりました。
こうして出来た、杉の木です。
撮影が下手で申し訳ありませんが、実物はまぁまぁイイ感じです。
“白いの”とはスチレンボードを貼り重ねた土台の事だと思いますが、実は高低差や地形を決める上で重要なものです。
まぁ見る人によっては、ただの同じ様な白い塊にしか見えないのも、仕方ないかもしれませんが…
しかし、その“白いの”の作業も残すところ、あと一ヶ所になりました。
土台製作を優先し、完成させつつ、次の作業に向けて準備をしなければなりません。
特に今回のジオラマは「出来る限り細かい部分にもこだわりたい」という密かな目標があります。
でも、細かい部分をイキナリ作ちゃう自信もないので、試作を通して、実現への可能性を探りたいと考えています。
上の画像は荒砥沢ダム上流部の地すべり地帯のものです。
この一帯は植林された杉林である為、他のエリアに比べて杉の木が数多く見受けられます。
一本一本の杉で杉林を再現するのは、時間的にも精神的にも無理なので、特に印象的な倒れた杉、土塊の上に取り残された杉の木を再現できたらなぁと思います。
樹木の模型というのは、鉄道模型や建築模型用に市販されていますが、このジオラマの縮尺とは合わないので使えません。
そこで自分で作ちゃおうって訳で、材料として選んだのが、某100円均一ショップで売られていた「デンタルピック(歯間ようじ)」です。
ただのようじとは違い、サイドに枝のようなものが付いているんで、これは使えそうですね。
まず、三角形になるようにカット。そのままでは不自然な色なので、木として使う先端部を茶色に塗ります。
幹となる部分を残し、木工用ボンドを塗り、深緑のパウダーの中に。
これが途中で剥がれたりして、なかなか上手く出来ません…
試行錯誤の結果、回転させながら、パウダーを絡め取るようにすると上手くいく事が分かりました。
こうして出来た、杉の木です。
撮影が下手で申し訳ありませんが、実物はまぁまぁイイ感じです。
タグ :試作